microSDにlubuntuを入れてみた

Posted by @kachina_t on Sat, Oct 4, 2014
In OS
Tags os

お気に入りの白Macbookがお亡くなりになりました。

中古品入手から、バッテリーの交換 / HDDからSSDへの換装 / JISからUSキーボードへの換装
とグレードアップしてきたのですが、キートップをdvorak配列に付け替えた際に『Uキー』の爪が折れてしまい
接着剤でダマシダマシ使っていたのですが復旧不可能な状態になってしまいました。

メイン機のMacbook Airは、BYODして仕事で使っているから汚したくないので
SDカードスロットに指したmicroSDにLinuxを入れて
どこまで使えるか挑戦してみたいと思います。

これでダメだったら、Macbookのキートップを探そうかなと(ry

以下、手順を間違えるとOS X側のデータを全て消去される場合があるので気をつけてください。

1. microSDの購入

すぐ遊びたかったので、近所の電気屋さんで16GBのmicroSD(SDカード化するアタッチメント付き)を3千円くらいで購入

2. microSDの初期化、パーティションの作成

  1. SDカード化したmicroSDをMacbook Airに指して、Mac標準ソフトの『ディスクユーティリティ』を起動
  2. パーティションを2つ分割して、1つめのパーティションを以下のとおり作成する
    名前: rEFIt
    フォーマット: Mac OS 拡張 (ジャーナリング)
    サイズ: 0.05
  3. 2つめのパーティションは無視して「適用」
  4. http://refit.sourceforge.net/ からrEFItの「Mac disk image」をダウンロード
  5. 「rEFIt-0.14.dmg」を展開
  6. 展開した「efi」フォルダを、USBメモリの「rEFIt」パーティションへコピー
  7. 「ターミナル」を起動してmicroSDの「refit」ディレクトリへ移動して「enable.sh」を実行
$ cd /Volumes/rEFIt/efi/refit/
$ ./enable.sh

3. インストールメディアの作成

lubuntuのサイトから、最新のインストールイメージを取得して
インストールメディアを作成します。
unetbootinを使ってUSBに作成しました。

4. lubuntuのインストール

OS Xをシャットダウンしてから、キーボードの「option」を押したまま電源を入れると
起動メディアの選択ができるので、さっき作成したインストールメディアを選んでインストールスタート

適当にすすめて、「instllation type」を選択する画面で「Something else」を選択すると
インストール先のパーティションを選択する画面が表示されるので
microSDに作成した、2つめのパーティションを選択する。(自分の環境では「/dev/sdb3」)
そこに、ファイルシステム「ext4」でマウントポイント「/」のパーティションを作成(swapなし)

ブートローダーのインストール先も、同じパーティションを選択します。
あとは普通のインストールと一緒なので割愛します。

5. lubuntuの起動

インストール終了後の再起動時に、キーボードの「option」を押したままにして
起動メディアの選択ができるので「rEFIt」を選択すると「OS X」か「lubuntu」を選択する画面が表示されます。

以降、この手順でlubuntuを起動します。

6. チューニング:ファイルアクセス時にタイムスタンプを記録しない

microSDなので、SSDやHDDと比べるとIOが遅いです。
なので、OSのインストールが終わったらをmicroSDへのアクセスを極力減らす努力をします。

まずは「/etc/fstab」を編集し、マウント時のオプションに「relatime」を追記して
microSDアクセス時のタイムスタンプ更新頻度を削減します。

# /etc/fstabを編集
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx  / ext4  relatime,errors=remount-ro  0  1

編集後、再マウントする

$ sudo mount -o remount /

7. チューニング:/tmpをRAMDISK化

頻繁にIOが発生するディレクトリで、OSシャットダウン時に削除されても問題ないものは
RAMDISKにして、microSDへのIOを減らします。

# /etc/fstabに以下を追記
/dev/shm  /tmp  tmpfs  size=1024m  0  0

8. チューニング:/var/logもRAMDISK化

快適さを重視してログも残さないことにします。

# /etc/fstabに以下を追記
/dev/shm  /var/log  tmpfs  size=512m  0  0

9. チューニング:FirefoxのキャッシュもRAMDISK化

Firefoxがメチャクチャ遅かったので、以下のページを参考にFirefoxのキャッシュもRAMDISKにました。

http://antarespc.com/web-browser/firefox-cache-ram.html

10. OSの再起動

んで、OSを再起動したらチューニング終了

まとめ

SSDよりは遅いけど、そこそこ普通につかえるレベルにはなりました。
以下、入れたものをざっくり紹介

  • Byobu (terminal)
  • tmux, tmux-powerline
  • Ricty (font)
  • mozc
  • vim
  • rbenv
  • earthquake (twitterクライアント)
  • Dropbox
  • Firefox (pluginいっぱい)

あとは、寿命がどれだけ持つかだ